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知られざるCIAチベット秘密作戦の全貌〜西側アンチ・チャイナ・プロパガンダの内幕

以下は The Sun Snorer Pressさん のツイッター
知られざるCIAチベット秘密作戦の全貌〜西側アンチ・チャイナ・プロパガンダの内幕
スレッドから転載してまとめたものです。


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知られざるCIAチベット秘密作戦の全貌〜西側アンチ・チャイナ・プロパガンダの内幕(Daniel Dumbrill / A political rant about anti-China propaganda, Tibet trip summary & 100k subscriber celebration September 11, 2020)


①[中国政府がチベットを弾圧しているというお話し]が、実は相当怪しいということを話したいと思います。以前からよく知られているお話として私たちが聞かされてきたナラティブは、
「共産主義は唯物史観だから宗教というものを認めず、したがってチベット仏教を弾圧し続けている。


②1951年、人民解放軍がラサに侵攻して占領すると、そこでチベット政府に無理やり不平等条約である[17カ条協定]に調印させた。以後、中国政府による弾圧が続いている。


③勇敢なチベットの人々はチベット政府とともに立ち上がったが、その度に人民解放軍による血の鎮圧に会い、何千人ものチベット人が殺された。数多いチベット蜂起の中でも最大のものが1959年の放棄で、このとき14世ダライ・ラマはラサを脱出、インドに亡命した。


④その後も中国政府による組織的な弾圧、人権侵害、チベットの宗教・文化・言語の抑圧が続いている」というようなことだと思います。


⑤そこで、最初に見てほしい資料が次の


●アメリカ合衆国国務省外交研究所歴史課文書337:(1964年1月9日/ワシントン 「チベット作戦の評価および展望について」)


です。


⑥日付けが1964年1月9日になっており、評価と展望とありますから既に何年も以前から続けられていた作戦であることを暗示しています。ちなみに、これはdeclassifiedされたアメリカ合衆国の公文書です。陰謀論などではないので念のため。内容を要約すると:



⑦「CIAによるこの作戦は主に
❶政治的行動、
❷プロパガンダ、
❸武力闘争
の3つから成る。
この段階におけるプロパガンダの目的は、[チベット自治区と言う名のコンセプト(独立国としてのチベット)]をチベット地域内および諸外国間において繰り返し徹底させおくことにある。



⑧ここで最も重要なのがインドの役割である。インド国内で反中国的運動を作り上げ、発展させることである。これらの目的達成のために


a. ネパールに拠点を持つチベットゲリラ支援のために500,000ドルを支給


b. ダライ・ラマに180,000ドルを支給




c. 装備諸費、交通費、施設維持管理費、工作員訓練養成費として、225,000ドルを支給


d. コロラド州のゲリラ養成所のゲリラ訓練プログラム費用として400,000ドルを支給


e. The Tibet House in New York & Genevaに75,000ドルに支給




f. コロラドの養成所で訓練したゲリラを秘密にインドへ送り込むための費用として185,000ドルを支給


g. 運営諸費(偵察チームの装備及びその供給、キャッシング・プログラム、空輸による再供給、チベット人工作員連絡網の準備費、工作員のサラリーなどに、125,000ドルを支給を支給




h. 選別した20名のチベットの下級士官のための教育プログラム費用として45,000ドルを支給


計 1,735,000ドル」


⑫この資料から、この年だけで1億7350万ドルものお金がこの内容のプログラムに使われたことがわかります。すると、チベット人の抵抗それ自体が、はたして本当にチベット人の自主的な抵抗だったのかについて疑いが生じるのです。



●『カリンポンの麺職人の告白〜チベットに関する誰も知らない私の悩み』


⑭2015年4月、長い間ダライ・ラマの特別公使を務めていた実兄ジアレ・ダンツーが『カリンポンの麺職人〜チベットについての誰も知らない私の悩み』を出版しました。この中で彼は次のように書いています。少し長くなりますが、要点を紹介します。


⑮「私の生涯で最大の失敗はCIAに協力したことだろう。私たちはCIAの支援を受け入れた。彼らの代わりにチベットの人員を武装させ訓練する役を引き受けてしまったのだ。この秘密訓練所は、最初インド-パキスタン国境のとある場所にCIAが自ら建設したものだが、のちにネパールのムスタングに移動した。」


⑯「我々はここでCIAのために中国の重要な情報の収集に努めた。」


「私たちが単にCIAに利用され、そのためにチベット問題を平和裡に解決する道を失ってしまったことに私が気付くまで数年の時を要した。」


⑰「アメリカには中国とチベットの間に平和な関係を築く気など初めからさらさらなかった。それどころか、事態をされに悪化させ、中国を傷つけ、ダメージを与えることこそがアメリカの目的だったのだ。」


⑱「問題は、CIAの秘密工作は中国を傷つけるだけでなく同時にチベットも傷つけるということだ。この作戦で唯一恩恵を受けるのはアメリカなのだ。そして作戦の皮肉な結果はやがてとんでもない裏目になって現れた」


⑲「アメリカからチベットに供給された様々な種類の武器はアメリカ製ではなかった。なぜなら、この作戦の背後にアメリカがいるという証拠を残したくないからだ」


「全体を振り返って私が痛感することは私の生涯の最大の失敗はCIAに協力したことだ」であるということだ」


⑳「最初、私は愚かにも、アメリカは親切に私たちの独立のための闘いを支援してくれるのだなと信じていた。しかし、物事は私が考えていたような単純なものでないことに私はやがて気付くようになった。私はただ『そうあってくれればいい』と楽観していたに過ぎない。」


㉑「CIAの目的は、チベットの独立などでは毛頭なかったのだ。事実、アメリカは私たちを助けようなどと微塵も思っていない。アメリカが欲するものはチベットを利用してここで闘争と混乱を作り出し、さらには中国とインドの間に決定的な誤解と不和を作り出すことだ。そして、アメリカは成功した。」


㉒「1962年の中印戦争は、その結果であり、悲劇に他ならない」


㉓「私たちとCIAの協力関係はやがて中国政府の知るところとなり、それは抑圧的政策となって現れるようになった。その結果、私たちがCIAに唆されて無謀な反乱を起こすたびに、それは数千のチベット人の命の犠牲となって現れた。」


㉔「私は何十年も沈黙してきたが、真実を語らなければならないと決心した。私たちがCIAに協力したことは完全に誤りだったと。わたしたちはCIAからの申し出を決して受け入れるべきではなかったのだ。」



㉕「CIAと協力さえしなければ、CIAが極端に限られた人にだけ与える恩恵を羨むことはなかっただろうし、中国政府が多くのチベット人を罰することもなかったのだ。私たちがCIAに協力したために多くの無辜の人々が必要のない苦しみを苦しむことになった。」



㉖「私がCIAとの協力で成し遂げたこと言えば、それは私たちの文化の破壊であった。このことは何年も何年も私の五臓六腑を引き裂き続ける。決して忘れることはできない。私は完全に有罪である。これが私が生涯で最も後悔していることだ。」



㉗「アメリカの作戦は今日に至るも少しも止まることなく続けられている。
そのたびに彼らが使う便利な言葉が、
❶民主主義、
❷自由、
❸人権
の3つだ。アメリカにとってこの3つのスローガンは

何でもできる魔法のウルトラ・マイティな言葉だ。」



㉘「この3つを高くかかげる限り、どんな血の殺戮も、戦争も、主権国家の民主的政府の転覆も、侵略も何でも正当化できると信じているのだ。アメリカ政府がいわゆる反対派を支援し、彼らに武器を供給する理由はただ一つ、そこに不和と混乱と不安定をもたらしたいからだ。」



㉙「そして結局のところ、アメリカ政府との軍産コンパウンドにとっての膨大な利益となって返ってくるというわけだ。もし、中国政府に偉大な力と強さがなかったならば、今頃中国全土は血塗れの煉獄となっていたに違いない。」



㉚「その前例である、中東の国々、イラクやリビアやシリアのようにだ。もちろん、アフリカの国々も。」



㉛本文、終わり。


こんな話を聞かされると、私たちがずっと聞かされ続けてきた[チベット人の蜂起 v.s. 中国による弾圧]という構図自体がかなり怪しいものなんだなという気がしてきます。


㉜次に、[チベット人の蜂起 v.s. 中国による弾圧]というナレーションを声高に主張する人たちが実は絶対に聞きたくない、ダライ・ラマ自身の言葉があるので紹介します。



●ダライ・ラマ自身のお言葉 その1


「あの時、私が指名したパンチャン・ラマが行方不明になっているというニュースを聞きました。しかし、その後、信頼できる消息筋から、彼が元気で普通の教育をやっていると聞きました。」 ダライ・ラマ



㉞ダライ・ラマのこの言葉は、中国共産党によってパンチャン・ラマが殺されたことにしたい者たちにとって一番聞きたくない言葉でしょう。


㉟それはこのマイク・ポンペイオの「中国はパンチェン・ラマの居場所を「直ちに」公表せよ、米国務長官」の記事(2020年5月19日)にもよく現れています。https://afpbb.com/articles/-/3283710?cx_part=search
彼らは是が非でもパンチャン・ラマが殺されているか、拉致されているか、どこかで拷問されていることにしたいのでしょう。



㊱しかし、現実にはペンチャン・ラマはこうして元気で、ダニエルとジージャンのインタビュー(2020年8月29日)に答えています。



㊲※このビデオをご覧になりたい方はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=eMWxIrEHGlg&feature=youtu.be



Interview with a Living Buddha (活佛) Spiritual Leader at Tashi Lhunpo Monastery




●ダライ・ラマ自身のお言葉 その2


もう一つ、彼らが絶対に聞きたくないダライ・ラマ自身の言葉があります。


㊴「私たちには固有の文化、言語を守る権利があります。それが認められなければなりません。その時は、チベットは中国の一部となるでしょう。そして、中国の一部として中国の経済力から当然の恩恵を賜るでしょう。」 ダライ・ラマ


㊵さて、無理やり調印させられた不平等条約と今まで解説されてきた「17カ条協定」をダライ・ラマのお言葉と比較しながら見てみましょう。ちなみに日本語版ウィキペディアにはなぜか内容が掲載されていませんが。



㊶17カ条協定 1951年5月23日


1. チベットの人々は、団結して帝国主義者たちの侵略からチベットを守らなければならない。チベットの人々は、母国中華人民共和国の家族の一員に戻らなければいけない。




2. チベット地方政府は国防において中央政府と一つであり、人民解放軍の入場に際して積極的に協力しなくてはならない。
3. 中国人民政治協議会の定める規定に従い、統一中国の下で、チベットの人々はチベットの地方自治を行使する権利を持つ。



4. 中国中央政府は、現存するチベットの政治機構に変更を加えることはできない。中国中央政府は、存在するチベットの社会的地位、機能、ダライ・ラマの権限を変更することはできない。
5. パンチャン・ラマの地位、機能、権限はそのまま維持されなければならない。
6.




7. 中国人民政治協議会の定める規定により、信教の自由は保証される。中央政府は寺院の収入についていかなる変更も加えることができない。
8. チベット軍は段階を経て人民解放軍内に再編成され、共に中国の国防を担う。



9. 話し言葉と書き言葉及びチベットの学校教育は、チベットの実際の状況に合わせて段階的に発展させられるべき。
10. チベットの農業、家畜及び商工業は段階的に発展させられるべき。チベットの人々の生活水準もチベットの実際の状況に合わせて段階的に発展させられるべき。…. 本文、終わり




㊻こうして改めて17カ条協定を見てみると、ダライ・ラマが訴えている条件はほとんどすべて満たされていることがわかります。もちろん、100%思い通りと言うわけにはいかないかもしれないけれど、今、少なくとも彼がいる状況と比べたらずっと良いという事だけは確か。


㊼そして、ダニエルとジージャンが実際にチベットの中学校に行ってみたところ、
❶学校ではチベット語、中国語、英語が必須。学校に通ってくる漢民族の子もチベット語を学ばなければならない。



❷弾圧どころか、学校はチベット文化の花盛り





❸チベット語の教科書(上) この少女はチベット語と中国語の両方で物理法則を説明してくれました。(下)



❹しかも、教科書、コンピューター、本、楽器、iPadなど、教材教具から服、給食など、すべて無料です。子どもは国の宝だから。というわけで、ダライ・ラマの要求はすべて叶えられています。この上、何が望めるのでしょう?


51. ※このビデオをご覧になりたい方はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=pSWaFsLgEpU&feature=youtu.be


Visiting a Tibetan Middle School 探访西藏当地的一所中学
52.
●劉暁波とNED(CIA)の関係


さて、チベット問題とパラレルになって現れてくるのが次の人物です。彼は常に「中国の全体主義」を批判してきた世界的に有名な人権思想家で、ノーベル平和賞まで受賞している人です。では、彼がいったいどういうことを主張しているかいうと、


53. 1996年に発表した論文『冷戦からの教訓』の中で、❶「アメリカ合衆国を盟主とする自由主義陣営は、人権を踏み躙るほぼ全ての政権と闘ってきた。アメリカが関わった大きな戦争は、おしなべて倫理的に擁護できる」と結論付けているし、